【2025年最新版】LINE公式アカウントの種類（アカウントタイプ）と選び方｜未認証・認証済みの違いから最適な導入ステップまで徹底解説

LINE公式アカウントを始めようとしたとき、最初に迷うのが「認証と未認証、どちらを選べばいいのか？」という点です。

さらに「費用は？」「自社にはどのプランが最適？」など、初期設定で判断に迷う方も多いのが実情ではないでしょうか？

本記事では、アカウントの種別ごとの違いと選び方、料金プランの仕組み、目的別の最適な活用方法まで、導入支援の現場で培った知見をもとにわかりやすく解説します。

「よく分からないまま始めて失敗した…」とならないよう、自社に合った正しい選択と効果的なスタートを一緒に考えていきましょう。

なぜ今、LINE公式アカウントがビジネスに不可欠なのか？

現代のビジネス環境において、顧客との効果的なコミュニケーションは企業成長の生命線となっています。その中でも、LINE公式アカウントは日本国内でも影響力の高い見込み顧客との関係性を構築するツールとして、あらゆる業種・規模の事業者にとって欠かせない存在となっています。

LINE公式アカウントとは？その基本概要と役割

日本国内で月間9,700万人（2024年9月時点）が使っているLINEは、もはや単なる連絡手段としてのツールだけでなく、「生活のインフラ」となっています。

そのLINE上で企業や店舗が顧客とつながることができるのが「LINE公式アカウント」です。

メルマガ以上の高い開封率、ユーザーとの近い距離感、そして配信してすぐに届く即時性。

これらの強みから、LINE公式アカウントは集客・販促チャネルとして、多くの事業者に選ばれています。

単なる情報配信ツールではなく、「ユーザーとの信頼関係を築くプラットフォーム」としてLINE公式アカウントを効果的に活用する企業が、着実に成果を伸ばしているのが今の流れです。

「どのプランが最適化分からない」という悩み

ただ、LINE公式アカウントを活用する多くの企業が、「運用を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」「アカウントの認証は取るべき？」「料金プランってどうなってるの？」――

こうした声も多く聞かれます。

LINE公式アカウントには、送信数に応じて3つの料金プランがあります。

また、アカウント種別やIDの種類によっても使い勝手は変わるため、最初の選択が、のちのち運用に影響を与える可能性もあります。

本記事では、こうした不安や疑問を整理しながら、あなたのビジネスにとって最適な選び方を解説していきます。

LINE公式アカウントのアカウントタイプを徹底解説

LINE公式アカウントは、その認証タイプと利用可能な機能によって3つの種別に分類されます。それぞれのアカウントタイプは、アイコンの色で視覚的に区別できるため、ユーザーにとっても信頼性や公式性を判断しやすい仕組みになっています。

この章では、それぞれの違いをわかりやすく解説していきます。

未認証アカウント（灰色のアイコン）

LINE公式アカウントを開設する際、誰でもすぐに作成できるのがこの「未認証アカウント」です。

LINE社による審査は不要で、登録後すぐに運用を開始できるのが最大の特徴です。灰色のアイコンが目印で、企業・店舗・個人など、事業規模に関係なく取得できます。

ただし、未認証のままではLINEアプリ内での検索に表示されず、友だち追加広告など一部の機能が制限されるため、「とりあえず始める」には向いていても、本格運用を目指す場合は注意が必要です。

認証済みアカウント（青色のアイコン）

認証済みアカウントは、LINE社所定の審査をクリアしたアカウントです。

未認証アカウントと比較して、利用料金体系や利用できる基本的な機能は変わりません。未認証アカウントから認証済みアカウントになると、青色のバッジが付与され、、LINEアプリ内の検索結果に表示されるようになります。これにより、リアル店舗やECサイトへの新規顧客の流入にもつながりやすくなります。

また、「友だち追加広告」の出稿や、LINEキャラクターを使った販促素材の利用、請求書払いへの対応など、ビジネス運用を後押しする機能も利用可能になります。

認証と聞くと「難しそう」「お金がかかりそう」と誤解されがちですが、審査は完全無料で、通過すればそのまま追加料金なしで機能が開放されます。店舗や事業の信頼性を高めたい方、より集客効果を高めたい方にとって、認証済みアカウントの取得は非常に大きな一歩となるでしょう。

その他　プレミアムアカウント（緑のアイコン）

LINEの法人向けアカウントは複数用意されています。その種類については「アイコンの色」で見分けることができます。

緑のアイコンのプレミアムアカウントは、LINE社が定める一定の基準を満たしたアカウントに付与されますが、その基準は一般公開されていません。

そのため、事業者側がアカウント開設時に選択できる種別は、「未認証アカウント」「認証済みアカウント」の2つのみとなります。

【比較表】未認証アカウントと認証済みアカウントの違い

LINE公式アカウントには「未認証アカウント」と「認証済みアカウント」の2つがありますが、それぞれの違いをきちんと理解しておくことで、アカウント運用の方向性が明確になります。

下記の表は、両者の主な違いを整理したものです。

比較項目	未認証アカウント （灰色アイコン）	認証済みアカウント （青色アイコン）
開設条件	LINEヤフー社の基準を満たした人が開設可（審査なし）（利用できない業種・サービスもある）	LINEの審査に通過した店舗・法人・等
審査の有無	なし	あり（5〜10営業日）
費用	無料	無料（認証に追加費用なし）
アイコン表示	灰色	青色
検索表示	されない	LINEアプリ内検索に表示される（非表示も選択可）
チャット機能	制限なしで双方向チャット可能	制限なしで双方向チャット可能
LINE友だち追加広告連携	利用不可	利用可能
支払い方法	クレジットカードのみ	クレジットカード・請求書払いから選択可能
特典ツール	なし	公式ノベルティ等が有料で利用可能
おすすめ業種	お試し利用・個人・個人事業主・限定運用	実店舗・中小企業・大企業

未認証アカウントでスタートしても、認証を取得すれば「認証済みアカウント」としてアップグレードできます。

認証済みアカウントの申請方法と申請時の注意点

LINE公式アカウントを本格的に運用していくうえで、認証済みアカウントの取得は大きなメリットにつながります。ここでは、申請の流れと注意点を、お伝えしていきます。

認証済みアカウント申請の流れ

認証済みアカウントの申請は、LINE公式アカウントの作成時、または、管理画面から申請することができます。

管理画面から申請する場合（アカウントをすでに作成している場合）

「認証済みアカウント」申請時の注意点とNG例

1. アカウント名に店舗の正式名称を設定する

2. メールアドレス、電話番号、氏名を正確に入力する（本人確認の連絡がくる場合がある）

3. 審査には5〜10営業日かかる

4. URLの記入欄には、ホームページ、SNS、情報掲載サイトなど、店舗情報が記載されてりうURLを入力する

LINE公式アカウントの料金プランとIDの選び方

LINE公式アカウントは、送信数200通まで無料でスタートでき、運用状況に応じて柔軟にプランを変更できる点が大きな魅力です。とはいえ、

• 「どのプランを選べばいいのか分からない」
• 「無料で始めたいけど、どこまで機能が使えるの？」
• 「IDってそもそも何？」

という声を耳にすることも…

ここでは、そうした悩みを解消するために、「料金プラン」と「アカウントIDの選び方」を中心に、わかりやすくお伝えします。

3つの料金プランの仕組みと最適な選び方（※価格はすべて税抜）

LINE公式アカウントには、以下の3つの料金プランが用意されています。

プラン名	月額費用（税抜）	月間メッセージ通数（友だち数×通数）	追加メッセージ送信
コミュニケーションプラン	¥0	200通まで	不可（上限を超える送信不可）
ライトプラン	¥5,000	5,000通まで	不可（上限を超える送信不可）
スタンダードプラン	¥15,000	30,000通まで（超過分は従量課金）	可（〜¥3.0追加メッセージの単価は配信数によって異なる））

プラン選択のポイント

• 現在の友だち数と月間配信数の予測に基づいて 試算する
• まずはミニマムなプランからスタートし、徐々にアップグレードする 
• 認証の有無にかかわらず、料金プランは自由に選択可能
  

ライトプランは月5,000通までと設定されており、上限を超える追加送信はできません。配信数の上限を超えた時点で、配信が停止されますので、スタンダードプランへのアップグレード必要になります。

「とりあえず始めてみたい」という方には、まずは無料のコミュニケーションプランから始めて、友だち数や配信内容の傾向に応じて段階的に上位プランへ切り替える方法をおすすめしています。

ベーシックIDとプレミアムIDの違いと選び方

アカウントを開設すると、自動的に「LINE ID」が発行されます。このIDには以下の2種類があります。

ID種別	年間費用（税抜）	特徴
ベーシックID	無料	ランダムな英数字で自動発行／変更不可
プレミアムID	¥1,200	好きな文字列で指定可能（ブランド名や店舗名など）

ベーシックID：無料で自動発行される標準ID

LINE公式アカウントを開設すると、自動で付与されるのが「ベーシックID」です。

「@」から始まるランダムな英数字の組み合わせで構成されており、無料で利用できます。

コストをかけずにLINE公式アカウントを始めたい方や、ブランディングやIDの覚えやすさに特にこだわりがない場合、友だち追加の主な導線がID検索以外の場合、このベーシックIDで十分です。希望の文字列は使えませんが、基本的なLINE公式アカウント運用において全く支障はありません。

プレミアムID：ブランド名で統一したい方向けの有料ID

ブランディングを強化したい場合や、ID検索からの友だち追加を重視する場合など、より覚えてもらいやすいIDにしたい場合は、有料の「プレミアムID」が選べます。

月額100円（または年額1,200円・税抜）で、自分で指定した文字列（@cafe-tokyo など）を設定可能です。

ID検索が主要な友だち追加の導線となることが予想される場合や、会社の屋号、商品名、サービス名など、ブランドイメージの一貫性を高めたいなど、費用をかけてでも認識性や利便性を重視したい場合は、プレミアムID導入の検討がおすすめです。

プレミアムIDのメリット

• ブランド名や店舗名など「覚えやすいID」にすることで信頼性、統一感のアップしブランディングにつながる
• LINEアプリ内の検索から友だち追加も見込める

特に、オフラインでの集客や、LINEのID検索からの流入が多い業態（サロンや飲食店、イベント主催など）では、プレミアムIDの取得が効果的です。

※開設後でも、ベーシックIDからプレミアムIDへの切り替えは可能です。

利用料金の支払い方法 ― 請求書決済とクレジットカードの選び方

LINE公式アカウントの有料プラン支払い方法は、未認証アカウントの場合、「クレジットカード決済」のみ、認証済みアカウントの場合は、「クレジットカード決済」と「請求書払い」の2つの方法から選べます。どちらを選ぶかは、事業規模や経理体制によって変わってきます。

クレジットカード決済：スピーディーかつシンプルな導入手段

申し込み後すぐにプランが適用され、翌月以降も自動的に引き落とされるため、支払い漏れのリスクもなくスムーズに運用できます。

VISA、MasterCard、JCB、American Express、Dinersなど、主要ブランドに幅広く対応している点も安心材料です。

請求書払い：法人企業向けの正式な経理処理が可能

一方で、一定の条件を満たした「認証済みアカウント」であれば、請求書払いにも対応しています。

この方法は、経費精算のフローがしっかり整っている中小・大企業や、クレジットカードを社内ルール上使いづらい企業にとって、有効な選択肢です。

自動更新の支払いにはメインの支払い方法が使用され、支払いができなかった場合はサブの支払い方法が適用されます。運用体制や経理の流れに合わせて、無理のない支払い方法を選びましょう。

LINE公式アカウント開設から初期設定までのステップ

LINE公式アカウントを効果的に運用するためには、開設時の初期設定が非常に重要です。ここでは、アカウント開設から実際の運用準備まで、押さえておくべき基本ステップを簡潔に解説します。

アカウント開設の3ステップ

① LINEビジネスIDの登録

メールアドレスまたはLINEアカウントで登録可能。ビジネス用途なら、個人LINEとは分けてメールでの新規登録がベストです。複数担当者での運用を見越して、共有アドレスを使うのもおすすめです。

② 基本情報の入力

アカウント名・説明文・業種・アイコン画像など、ユーザーに見える情報を登録します。後から変更が難しい項目もあるため、企業名やブランド名は慎重に決めましょう。

③ LINE Official Account Manager（管理画面）へログイン

管理画面にログインすると、配信設定やメニュー編集、効果測定など本格的な運用が可能になります。

初期設定で必ずやるべきこと

あいさつメッセージの設定

友だち追加直後に自動送信される最初のメッセージ。デフォルトで用意されているメッセージテンプレートから選択することも可能ですが、オリジナルのメッセージを作成することで、ユーザーとの距離感をグッとと縮めることができます。

これらを簡潔に伝え、第一印象で信頼を築きましょう。

リッチメニューの設定

トーク画面下に表示される画像メニューで、ユーザーとの接触頻度が高い重要な機能ですウェブサイトやホームページのグローバルナビゲーションのように機能し、ユーザーが必要なコンテンツへいつでもアクセスできます。

リッチメニューは、ユーザーの利便性を高め、常に訴求したい情報を網羅することができます。

また、問い合わせ窓口や、顧客との接点となる項目が設定できますので、予約、商品紹介、お問い合わせなど“よくあるアクション”をわかりやすく配置すると効果的です。

プロフィールの充実

LINE公式アカウントのプロフィールページは、ユーザーが友だち追加する際に訪れる重要な場所であり、アカウントの第一印象を決定づける役割を果たします。ホームページの「会社概要」や「店舗情報」ページのようなもので、ユーザーに興味を持ってもらい、その後のコミュニケーションへ繋げるために、魅力的で分かりやすい内容に充実させると効果的です。

そのため、営業時間、住所、リンク、事業紹介など基本情報は丁寧に記載しましょう。ギャラリー画像もブランドの雰囲気を伝える要素として有効です。

LINE VOOMの公開設定

LINE VOOMは、LINE公式アカウントのショート動画やテキストなどを投稿できる機能です。旧タイムライン機能に代わって導入されました。

LINE VOOMはフォローをベースとした独立した機能です。

投稿はアカウントをフォローしているユーザーの興味にマッチして表示されるほか、友だち登録をしていないその他の一般ユーザーにも表示されることがあります。

通常のメッセージ配信とは異なり、LINE VOOMにコンテンツを投稿してもユーザーにプッシュ通知は届きません。

このため、頻繁に投稿してもユーザーに迷惑がられることがないというメリットがあります。

LINE VOOMは、利用プランに関わらず無料で利用でき、回数無制限で投稿が可能です。通常のメッセージ配信が1つの吹き出しにつき最大500文字なのに対し、LINE VOOMでは最大10,000文字までの長文投稿が可能であり、長文でも読まれやすいという特徴があります。

また、LINEでは友だち追加以前の情報をさかのぼって閲覧することができないのに対し、LINE VOOMでは、以前の投稿もさかのぼって閲覧することができます。

LINE VOOMの活用は次のような方におすすめです。

タイムライン投稿の公開範囲を「全体／友だち限定／非公開」から選択できます。投稿内容に応じて適切に調整を行いましょう。

テスト配信の実施

INE公式アカウントでのメッセージ配信において、テスト配信の実施は、効果的な運用を行う上で重要なステップです。

配信文に誤字脱字はないか、設置したリンクが正しく機能し、意図したページに遷移するか、画像や動画が適切に表示されるかなど、スマートフォンでどのように表示されるかを事前に確認しましょう。

運営側のスマートフォンでテスト登録して動作検証を行うことで、ユーザーに不正確なメッセージを届けることを防ぎ、顧客体験の質を向上させることができます。

初期設定を充実させることは、、その後の運用成果を大きく左右します。なんとなく始めるのではなく、ユーザーの受け皿となるアカウントを整えた上でスタートを切ることで、LINE公式アカウント運用のパフォーマンスは飛躍的に高まります。次章では、初期設定の先にある“成果を出す運用設計”へと進みます。

まとめ｜正しい種別（アカウントタイプ）とプラン選びが成果への第一歩

LINE公式アカウントを効果的に活用するには、やみくもに始めるのではなく、「何のために使うのか」「どれくらいのリソースをかけられるのか」を明確にしたうえで、最適なアカウントタイプとプランを選ぶことが重要です。

認証やプランの違いは、ただ使える機能が変わるだけではなく、“成果につながる使い方の方向性”そのものを左右します。

といったように、事業のフェーズや目的に応じて柔軟に選ぶことが、成果を生む近道です。

また、どのアカウントタイプを選んでも「最初の設定」や「運用設計」が不十分だと、その効果は発揮されません。まずは小さく始め、反応を見ながら改善を重ねていく姿勢が、長期的な成功につながります。

運用に迷ったら、専門家の手を借りるのも選択肢のひとつです。

もし「どれを選べばいいかわからない」「設定が不安」「始めたけど成果が出ない」と感じたら、専門家のアドバイスを受けるのも一つの手です。

迷ったときは、プロの力を借りて「成果の出るLINE公式アカウント運用」を一緒にスタートしていきましょう。

弊社のLINE構築・運用代行サービスLineteでは、無料でご相談を承っています。

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